高齢者様のお食事のお困りごとで、低栄養の問題をよく耳にします。
食が細くなり、一度の食事で量を食べられなかったり、咀嚼や嚥下能力の低下による食事量の減少なども原因として考えられます。
その結果、一日3食の食事で摂取するエネルギー量や栄養が不足してしまい、低栄養となってしまうのです。
そこで、美味しく栄養補助ができるおやつやお夜食を取り入れることで、高齢者様の低栄養の改善が見込めます。
おすすめのおやつについては以前の記事(https://349.life/news20230414/)にてご紹介しています。
今回はお夜食についてお伝えいたします。
〜お夜食のメリット〜
・睡眠の質が向上する
高齢者様は、夜間に何度も目が覚めることがありますが、お夜食をとることで空腹感を減らすことができ、睡眠の質が向上しやすくなります。
・血糖値の安定
栄養面などを考慮した食材を選んだお夜食は、適度な血糖値をキープすることが可能となるため、血糖値の変化が激しい方にも取り入れてもらえます。
・栄養補助
3食のお食事で摂れていない栄養を摂取することで、総合的に栄養バランスの整った食生活をすることが可能です。
足りない栄養などを把握して、食材を選んでお夜食に取り入れましょう。
・心理的な安定
お夜食を食べホッと一息つくことで安心感を得ることができ、心理的な安定に繋がります。
〜高齢者様へお夜食を取り入れるときには〜
・就寝の2時間前までには食べる
・消化の良いものを選ぶ
・食べすぎは体に負担がかかるため、量の調節をする
・身体を冷やさないように温かいものを選ぶ
これらに注意することで、お夜食のメリットが得られます。
消化の良いものとしてお粥やうどんなどが一般的に知られていますが、これらばかりでは、少し味気ないな、飽きたな、と感じる方も多いと思います。
そんなときには、消化の良い白菜や大根、キャベツ、人参、かぼちゃなどの野菜を入れた栄養な満点具沢山スープがおすすめです。
発酵食品のお味噌を使ったお味噌汁は、腸内環境の改善に効果があります。
抗酸化作用のあるトマトを使ったトマトスープは、生活習慣病予防に効果があります。
スープであれば、味もバリエーションがたくさんあるので、同じ食材を使っていても飽きにくいのではないでしょうか。
また、高齢者様のタンパク質の摂取量を増やすのもお夜食で可能です。
スープであれば鶏肉を小さめに切りコトコト煮込んで柔らかくしたり、豆腐や卵をスープに入れることで、タンパク質の摂取量を増やせます。
良質なタンパク質を含む豆腐や卵は、湯豆腐や茶わん蒸しなどの身体が温まるメニューのお夜食もおすすめです。
低栄養になりがちな高齢者様は、一日を通して栄養を摂っていくことを考え、お夜食を4食目として活用してみるのもいいですね。
みんなの食事では、お夜食用のクックチル食品についてのご相談も承っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。