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【老化の原因】AGE(終末糖化産物)とは?

老化の原因、AGE

老化と密接な関係があるAGE(終末糖化産物)をご存じでしょうか?
AGEとはAdvanced Glycation End-products(アドバンスト・グリケーション・エンド・プロダクツ)の略で、強い毒性を持った老化促進の原因とされる物質です。

余分な糖とタンパク質が結びついて熱せられること(体温や加熱)で細胞を劣化させる現象を糖化といい、糖化が進行することでAGEが生成されます。

AGEが体内に蓄積することで、シミやシワ、たるみなどの老化症状が現れますが、その影響は皮膚だけではありません。
血管、臓器、眼、骨、脳などの組織にも損傷を与え、動脈硬化、腎不全、白内障、骨粗鬆症、アルツハイマーなどを引き起こす可能性があります。

AGEが蓄積される原因は2つあります。

1.高血糖の状態が続くこと
高血糖状態では、血液中の糖分が過剰になり、この糖分がタンパク質と反応するため、生成・蓄積がされやすくなります。

2.AGEを多く含む食べ物を摂取すること
タンパク質と糖が加熱されてできた食べ物がAGEを含む食べ物と言えます。

例えば、小麦粉(糖)と牛乳や卵(タンパク質)を混ぜて焼いたホットケーキですが、こんがりキツネ色になっている部分こそが糖化した部分であり、そこにAGEが発生しています。
その他にもトンカツや唐揚げなどの揚げ物、焼き鳥やステーキなどの焼いたものにAGEが多く含まれています。

AGEの蓄積を防ぐには

AGEの生成・蓄積を抑制するには、

調理法を変える
揚げる、焼くなど焦げ目のつく高温調理法はAGE量が増えやすく、茹でる、煮る、蒸す調理法に変えることで、AGE量を減らすことができます。
高齢者施設様のお食事では、食べやすさの観点からも、揚げ物や焼き料理よりも食材を柔らかくできる煮込み料理はおすすめです。
揚げ物や焼き料理を食べるときには、AGEの吸収を緩やかにすると言われる、クエン酸が含まれるお酢やレモンをかけて食べることをおすすめします。

血糖値を上げない
急激な血糖値上昇もAGE生成の促進になるため、食べる順番などに気をつけ血糖値を緩やかに保つ工夫をすることで抑制に繋がります。
また、血糖値は食後1時間に最も上昇するため、食後にウォーキングなど少し汗ばむ程度の運動もAGEの生成・蓄積の抑制に効果的です。

AGEは蓄積されると体外へ排出されることはない物質なので、今までに蓄積されたAGEはそのまま蓄積し続けます。
そのため、目に見える肌や髪などの老化、目に見えない血管や臓器、骨などの老化には、いち早く生活を見直してAGEの生成・蓄積を抑制していくしかありません。
お食事でできる老化の抑制を取り入れ、健康寿命を延ばしましょう。

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