QOL(クオリティオブライフ)の向上や健康寿命の延伸などの意識が高まり、食事の質や栄養素への関心が増えている昨今、ヴィーガンやベジタリアン、グルテンフリーなど、食生活の多様性が広がっています。
大豆ミートは次世代の食事の救世主になるのか?!
お肉の置き換え食材として若年層を中心に注目されている大豆ミートですが、高齢者様との相性も良いようです。
大豆ミートとは、大豆から油脂を取り出し残ったタンパク質で繊維感を生み出すことでお肉のような食感が味わえる食品です。
高齢者様の栄養で大切なたんぱく質ですが、大豆ミートは良質なたんぱく質を摂取できます。
良質なたんぱく質とは、体内で作り出すことのできない9種類のアミノ酸「必須アミノ酸」がバランスよく含まれているたんぱく質のことで、アミノ酸スコアで表されます。
種類と量がバランスよく含まれているものはアミノ酸スコアが100となり、1種類でも必要量に達していなければスコアが低くなります。
アミノ酸スコアが100に近いほど良質なたんぱく質と言われており、お肉やお魚の動物性たんぱく質はほとんどがアミノ酸スコア100です。
動物性たんぱく質に比べ植物性たんぱく質はスコアが低いものも多いですが、大豆は唯一植物性たんぱく質の中でアミノ酸スコアが100となっています。
大豆ミートは高齢者様のお食事と相性も抜群
たんぱく質を積極的に摂取するためにお肉を食べることで、注意しなければならないのが、脂質の過剰摂取です。
脂質の過剰摂取により動脈硬化につながることもあります。
大豆ミートは脂質が少ないため、脂質のバランス調整ができることも利点となり、低脂質で高たんぱくな食材となっています。
お肉を食べると胃もたれする、という高齢者様にも食べてもらいやすくおすすめです。
また、大豆ミートには食物繊維も含まれており、腸内環境にも有益な作用があります。
大豆に含まれるイソフラボンの成分は女性ホルモンに似た働きがあるため、女性の高齢者様には、女性ホルモンの影響からなる骨粗鬆症の予防にもなります。
食生活の多様性により健康だけではなく、地球環境問題などに配慮された食品など、さまざまな選択肢が増えてきています。
高齢化社会が進む現代で、健康寿命を伸ばし楽しい人生を長く送れるようみんなの食事(みん食)は施設様にベストなご提案をできるよう日々研究していきます。