口腔ケアの重要性
高齢者様はさまざまな問題からお食事へ消極的になる問題がありますが、義歯(入れ歯や差し歯)の影響でお食事を楽しめないかたも多いようです。
歯を失う原因の1位は、歯周病です。
歯周病とは細菌の感染により引きおこる炎症性疾患で、歯と歯肉の境目の清掃が行き届いていないと、そこに多くの細菌が停滞し、歯肉に炎症を引き起こす歯肉炎、それに加えて歯を支える骨を溶かしてグラグラにさせてしまう状態の歯周炎のことを言います。
歯周病を引き起こす因子
微生物因子・・・口腔内の歯周病菌の存在
環境因子・・・喫煙、ストレス、食生活、口腔内の清掃不良、専門医への受診状況など、暮らしの中での口腔内の管理によるもの
宿主因子・・・年齢、人種、歯数、糖尿病などの全身疾患、歯肉滲出液中の物質、遺伝など、個人の状況を示すもの
咬合因子・・・かみ合わせが悪い、歯ぎしりや食いしばりにより歯に強い負担がかかる状況によるもの(環境因子に含まれる場合もある)
暮らしの中で予防していける口腔内衛生の管理の他にも人種や遺伝など生まれつきの個人の体の特徴も因子となっています。
また歯を失う原因で次に多いのが虫歯です。
虫歯は口腔内の細菌が食べ物の中に含まれる糖分を利用して粘着性の高いプラーク(歯垢)を歯の溝や表面に作り、プラークにより細菌が増殖することで細菌の作り出す酸が歯のエナメル質や象牙質(ぞうげしつ)を溶かしていく状態のことです。
虫歯の原因は主に口腔内の清掃不良ですが、加齢による唾液量低下やエナメル質減少、歯周病が原因で歯茎が下がり歯の根元部分が露出することなども虫歯のリスクを高めます。
近年はお口の健康が全身の健康につながり、健康寿命を延ばすためにも口腔ケアが大切であることが広まってきたように思います。
しかし、高齢者様はどうしても義歯を使用されているかたが多くなってきます。
義歯の使用で、お食事の味や温度感を感じにくくなったり、食べずらさを感じるかたもおられ、お食事に消極的になってしまうようです。
お食事の際に義歯を使用することを嫌がり、義歯を外されるかたもいます。
利用者さまに寄り添える食事形態
みんなの食事(みん食)のクックチル食品では、常食の他に刻み食、ミキサー食、ムース食(別メニューとなります)のご用意をしています。(※オプション)
まだ健康な歯をお持ちのかた
→常食でしっかりと咀嚼することでこれからも健康なお口を保ってもらう予防のお手伝い
すでに歯を失っている、義歯を使用している方
→場合により、刻み食、ミキサー食、ムース食などから今の状況に合わせた食事形態をお選びいただき食事意欲向上のお手伝い
しっかりと咀嚼をして食べることは大切ですが、食べずらさからくるお食事意欲の低下を軽減するためにも、義歯を使用されているかた、義歯を外し歯茎で潰して食べられる方など今の状況に合わせたお食事形態をご提供し、お食事を楽しんでもらい、お食事意欲の向上につながれば、体だけではなく心の健康にも良い影響となります。
常食同様、お出汁にこだわったお味で、栄養バランスの整ったメニューでのご用意となっております。
ぜひみん食のクックチル食品をご検討ください。