旬の野菜にはその季節に必要な効能があり、夏野菜は水分含有量の多いものが多く、火照った身体を冷やし、熱中症や脱水症予防に役立ちます。
高齢者様は、気づかないうちに脱水症になることもあり、これからの季節さらに注意が必要となります。
また、夏野菜にはその他にも様々な健康に良い効能があります。
代表的な夏野菜の栄養と効能について
・キュウリ
利尿作用のあるカリウムが含まれており、体内のナトリウムを体外に排出させる働きがあります。
これにより、むくみの解消や高血圧予防の効果が期待できます。
アスコルビナーゼという、ビタミンCを壊してしまう酵素が含まれていますが、この酵素は酸に弱い為、酢の物にして食べることで、アスコルビナーゼがビタミンCを壊す働きを抑制することができます。
・トマト
抗酸化作用のあるリコピンやβ‐カロテンが豊富です。
シミ・そばかすの予防や美肌効果が期待できます。
また、活性酸素を除去する働きで老化や生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
リコピンやβ‐カロテンは脂溶性なので油と一緒に摂取すると吸収率がアップします。
・オクラ
オクラのネバネバは、水溶性食物繊維のペクチンです。
このペクチンには、胃の粘膜を保護し、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果があります。
冷たい食べ物や飲み物を摂りがちな夏は、胃腸の働きが弱くなりやすいので胃腸の働きを助けてくれるこの効能は嬉しいですね。
また、ペクチンには血中コレステロール値を下げる働きもあります。
・ピーマン
抗酸化作用のあるビタミンCやβ‐カロテンが豊富に含まれています。
ピーマン独特の青臭い香りのもとであるピラジンには血液をサラサラにする働きがあり、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果が期待できます。
ピーマンも脂溶性の栄養が多いので油と一緒に摂取して吸収率をアップさせましょう。
・パプリカ
抗酸化作用を持つビタミン類が豊富に含まれている為、アンチエイジング効果があります。
また、疲労回復を早めたり、免疫力向上の効果も期待できます。
・モロヘイヤ
高抗酸化ビタミンの代表であるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがすべて揃っており、その含有量は野菜の中でもトップクラスです。
また、カルシウムも多く含まれているので、骨粗鬆症の予防に効果が期待できます。
ビタミンDを多く含むきのこ類などと一緒に摂取することでカルシウムの吸収率をアップできます。
・ナス
皮に含まれるポリフェノール成分のナスニンは、活性酸素の働きを抑え、がんや老化、生活習慣病を予防する効果があります。
また、眼精疲労の回復にも役立ちます。
ナスニンは皮に多く含まれているため、皮ごと食べるのがおすすめです。
このように夏野菜は脱水症の予防だけではなく様々な効能を持っています。
キュウリやトマトはサラダやマリネ、酢の物などの冷菜でさっぱりと食べられるメニューが夏はおすすめです。
高齢者様に人気のカレーも夏野菜をたくさん入れることで、栄養がさらにアップします。
カレーのいい匂いは、食欲もそそられるので、食欲が衰退しがちな高齢者様にもおすすめです。
また、冷たいものばかりでの水分補給は胃腸が疲れてしまうため、お食事の時にスープなど温かいもので水分を補給することも大切です。
夏野菜は色鮮やかなものが多い為、夏野菜を使ったスープは、目で楽しむこともできます。
夏本番に向け、夏野菜を使ったメニューを取り入れ、熱中症や脱水症の予防に役立ててみてください。
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