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行楽シーズンの秋、いつもとは少し変わったおむすび「アレンジおむすび」はいかがでしょうか。今回はこちらのレシピで使われている食材の栄養についてご紹介します。
天かすと漬物のおにぎりの具材
〈天かす〉
天かすは脂質が多い食材ですが、脂質は少量でもエネルギーを摂取できるため、エネルギー量を増やすポイントになります。
また、天かすを加えることでボリュームが出るだけでなく、油のコクとうま味増強効果で、味に深みが出ます。
一日のエネルギー摂取量が不足しがちな方や、食欲があまりない時などにもおすすめの食材です。
〈青じそ〉
青じそは、ビタミン、ミネラル類を豊富に含んでおり、特にβカロテンの多さは野菜の中でもトップクラスです。
βカロテンは抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を減らす働きがあります。
抗酸化作用により、免疫力の向上、ガンや生活習慣病予防に役立ちます。
また、青じそに含まれるポリフェノールの一種であるロズマリン酸には、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。
青じその持つ殺菌力と防腐効果が食中毒予防となるため、おむすびにもおすすめの食材です。
〈白ごま〉
ごまの半分以上を占めているのが脂質で、主に不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸で構成されています。
リノール酸は、体内で生成されないため食品から摂取する必要のある必須脂肪酸です。
細胞膜の成分として、体の組織の維持、免疫力を高める働きがあります。
オレイン酸は、善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールだけを減らす働きがあり、生活習慣病の予防に役立ちます。
また、ごま特有の成分であるセサミンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持ち、アンチエイジングに効果があると注目されています。
韓国おむすびの具材
〈カニカマ〉
魚のすり身が原料のカニカマは、低脂質、低カロリーでありながら動物性たんぱく質を豊富に含んでいる食材です。
たんぱく質が不足しがちな方や、ダイエットでカロリーや脂質を抑えたい方にも調理不要で手軽に栄養補給できる優れものです。
ただし、塩分が多めなので食べすぎるとむくみや高血圧の原因となる為、食べる量には注意が必要です。
〈のり、韓国のりフレーク〉
のりは海の野菜と言われ、ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、カルシウムなど様々な栄養素をたっぷり含んでいます。
焼のり3枚には、みかん約1個分のビタミンCが含まれています。
ビタミンCは熱に弱いのが特徴ですが、のりに含まれるビタミンCは熱に強く焼いても壊れない特徴があります。
また、のり3枚には、子供が一日に必要なビタミンAの量が含まれています。
ビタミンAは子供の健やかな発達に欠かせない栄養素ですので、野菜が苦手なお子様でも、野菜の代わりにのりを食べるだけで必要なビタミンAを摂取できるためおすすめの食材です。
さらに、のりに含まれる食物繊維は柔軟なため、腸壁を傷つけることなく整腸作用を行い便秘を予防します。
韓国のりはごま油と塩で味付けされ、香ばしさと塩味が効いたのりです。
焼のりに比べて糖質とナトリウム量が多くなりますので、過剰摂取には気をつけましょう。
〈青ネギ〉
青ネギは抗酸化作用を持つビタミンCやカロテンを含み、免疫力の向上、老化や生活習慣病、ガンの予防に効果的です。
骨や歯の健康に必要な栄養素であるカルシウムや、血圧を正常に保つ働きのあるカリウムも含んでおり、様々な疾患の予防に効果が期待できます。
青じそとさつま芋ごはんの具材
〈サツマイモ〉
食物繊維が豊富に含まれているため、腸を活性化させ便秘の予防や改善に役立ちます。
生命維持に重要なミネラルのカリウムも豊富で、ナトリウム(塩分)の排泄を促し血圧を下げる働きで高血圧を防ぎます。
また、サツマイモの皮には強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であるアントシアニン、クロロゲン酸という成分が含まれています。
アントシアニンは、加齢に伴う老眼や白内障、視力低下などを予防し、目の機能改善に効果があります。
クロロゲン酸は、脂肪の蓄積を抑える働きで肥満を防いだり、糖尿病の予防にも効果が期待できます。
変わり具材のアレンジおむすび、お出かけの際にぜひ作ってみてください。