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せといろのスープにはかかせない塩の歴史を学ぶ

おでかけ前編:ミンショクの拠点倉敷市児島の町に伝わる塩づくりの歴史

Travel

おでかけコラムは編集長とスタッフが町の歴史を学んだり、体験をしたり、おすすめスポットに訪れる連載コラム。
瀬戸内を中心としたさまざまな場所に足を運び、その町の魅力をご紹介していきたいと思います。

岡山県倉敷市児島のおでかけ、お散歩にぴったりな塩の博物館。

旧野﨑家住宅

はじめてのおでかけは、私たちミンショクが拠点とする倉敷市児島にある「旧野﨑家住宅」。
ここは江戸時代後期に製塩業と新田開発で財を成した野﨑武左衛門が築いた民家で、敷地面積3000坪、建物延床面積1000坪近くあります。
昭和52年に岡山県指定史跡となり、平成7年に博物館登録、平成18年に国の重要文化財(建造物)に指定されました。
2023年9月に上映された映画「ミステリと言う勿れ」のロケ地にも使われ、若い方たちの注目も集めています!

スタッフの方が館内を案内してくれるということで、入り口の長屋門(横の長さ約26m)から入り、早速見学させていただきました!

グループホームにもお庭があると心が落ち着きます。旧野崎邸のお庭はお出かけにもぴったりです。

中門をくぐると枯山水の庭園が広がっています。
この庭園は表書院からの眺めに中心を置いており、黒松、木斛、樅、楓、槙、杉、山桃、姥女樫などが植えられ四季の移ろいを楽しませてくれます。

生活や仕事の中心としていた主屋には驚きました!!
中座敷から向座敷までは23間(約42m)あり、9つの間を見通せる圧巻の眺めです。

その他にも水琴窟の音を聞いたり、庭内にある茶室を見学したり。
高さ12メートル、カーブを描きながら長さ50メートルにわたる石垣には1つだけ扇の形をした石があります。
訪れた際にはぜひ探してみてください。

従業員のための食堂としても使われていた台所には、たくさんの道具が展示されていました。
懐かしい!と思うものやこれ昔からあったの?と思うものなど、
たくさんの道具を目の前に、食に携わっている私たちは釘付けになっていました!

昔の家で使っていた道具。現在のキッチンで使っている道具とは違います。

一通り見学をした後は、「塩づくり体験」をさせていただきました!

毎日の食事で気をつけたい塩の量、自分で塩を作って使う量も気をつけよう。

塩づくり体験

岩塩資源のない日本で、晴天日数が多く、干満の差が大きい瀬戸内海の利を活かして倉敷市児島の地に入浜式塩田を築造した野﨑武左衛門。
その後、流下式塩田法やイオン膜製塩法などの手法に変えながらも、一貫して瀬戸内の海水から塩づくりを続けています。
海水中の汚染成分や細菌類を除去し、塩分濃度の濃くなった海水「かん水」を使って塩づくり体験をしました。

かん水を鍋に入れ火にかけ、沸騰しはじめたらしっかりと混ぜていきます。

水分がなくなり始めてからはあっという間に塩になってきました!

塩の完成、手作りの塩はちょっと贅沢な食事に使いたいですね。

しっかり混ぜることで、細かい塩になるとのことだったので、編集長と混ぜ続け、火にかけてから30分ほどで塩になりました。

手作りのお塩でおにぎりを作ったら美味しいですよ。

出来上がった塩は持って帰ることができますので、ご自宅のほうで使ってくださいね。
ちなみに、私はその日の夕食に塩おにぎりを作って美味しくいただきました!

老人ホームの皆さんでお出かけするのも嬉しいですね。

まとめ

はじめてのミンショクのおでかけ、倉敷市児島の歴史ある建物にお邪魔させていただき、その広大な敷地に広がる建物、庭園を眺め、ここを築いた野﨑家の歴史を学び、財を成した製塩業に触れることができました。

また、この旧野﨑家住宅をロケ地としたNHK-BSプレミアム「犬神家の一族」や映画「ミステリと言う勿れ」の俳優さん達の直筆サインなどもありました!ロケ地巡りで訪れてもとても楽しいと思います。
編集長と私は、まだ映画を見ていなかったのですが、先にロケ地に来るのも面白い!と思いましたよ。

倉敷市児島に訪れることがありましたら、ぜひお立ち寄りください。
静かなる美観と歴史に触れ、心休まるひとときとなるでしょう。

国指定重要文化財

旧野﨑家住宅 野﨑家塩業歴史館

岡山県倉敷市児島味野1丁目11‐19
TEL:086-472-2001
時間:9:00~17:00(定休日 月曜日)

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