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【男性女性どちらも多い】高齢者様の便秘

若い世代では女性がなりやすいイメージのある便秘ですが、高齢者様では男性・女性ともに便秘に悩まされているかたが多いようです。

高齢者様の便秘で多いのが、弛緩性便秘です。

弛緩性便秘とは、大腸のぜんどう運動(腸が波打つように動き便を送り出す働き)が鈍くなることで起きる便秘です。

運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下などが原因となり引き起こします。
また、高齢者様は腸の働きをサポートして活性化させる副交感神経の衰えや、義歯や咀嚼能力の低下による食事量の減少も誘因となります。

大腸のぜんどう運動が鈍くなると、大腸内に便が長時間とどまるため水分が過剰に吸収され、ますます固い便になってしまいます。
また、加齢による腹筋の衰えにより、お腹に圧力がかけづらく、スムーズに排便ができないことも原因となっています。

弛緩性便秘の対策は毎日の適度な運動と食生活です。

便秘には腹筋を鍛えることが効果的ですが、高齢者様の状態に合わせ無理のない程度の運動習慣を取り入れましょう。
お散歩や運動レクリエーションで楽しく運動することでストレスの軽減にもなり、自律神経の乱れの改善もできます。
また、腸腰筋のストレッチも便秘の解消に効果的です。
椅子や壁を使った軽めのストレッチでも腸腰筋にアプローチしほぐすことができるのでぜひやってみてください。

ーー壁を使った腸腰筋のストレッチーー
・壁の前に立ち両手で壁を押すように壁に手をつける
・片足を後ろへ引く(アキレス腱をのばすような形)
・おへそを上に引き上げるように意識する(この時に後ろに引いた足の付け根から横腹のあたりまで伸びている感覚があれば、腸腰筋にしっかりとアプローチができています。)
・10秒×3セットぐらいを左右交互に行う

便秘に良いとされる食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維の特徴
・水分を保持する(便に潤いを与える)
・小腸で食物の吸収をおだやかにする(血糖値の急な上昇の抑制、コレステロール吸収の調整)
水溶性食物繊維を含む食べ物・・・大麦、キャベツ、熟した果物類、芋類、海藻類

不溶性食物繊維の特徴
・水分を吸収して膨らむ(便の量を増やす)
・腸のぜんどう運動を活発にする
不溶性食物繊維を含む食べ物・・キノコ類、豆類、エビ、カニ

不溶性食物繊維は便の量を増やすことで腸壁を刺激し腸のぜんどう運動を活発にさせることができますが、摂りすぎはかえって便秘を重くすることがあるので、摂取量には注意が必要です。

また、ヨーグルトや納豆などの醗酵食品、玉ねぎなどオリゴ糖を含む食材、適量の脂質も便秘の改善に効果的な栄養素です。
また、こまめに水分補給を行い、体内の水分不足を防ぐことも大切です。

みんなの食事(みん食)のクックチル食品は、管理栄養士監修のバランスの整ったお食事を提供しています。
利用者様のお食事意欲向上やお食事の楽しみにつながるよう、自由度の高い選択メニューや行事食・イベント食もございます。(※プラン・オプションによる)
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