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口腔ケアとセットで食事のことを考える、食のプラットフォーム「みんなの食事」(みん食:ミンショク)

【口腔ケア】唾液の分泌量を増やし自浄作用を高めましょう。

口腔ケアという言葉をよく聞きますが、どのようなケアかご存じでしょうか。

お口の中の汚れには多くの細菌が繁殖しており、うがいや歯磨き、舌磨き、歯医者での定期的な検診などでお口の中の汚れをしっかり落とし、清潔に保つためのケアを「器質的口腔ケア」といいます。

お口には、食べる、話す、呼吸をする、顔の表情をつくるといった生きていくうえで大切な役割があり、これらのお口機能の維持、回復に向けたケアを「機能的口腔ケア」といいます。

高齢者のかたのお口の健康トラブルには、虫歯・歯周病・治療跡・入れ歯による細菌繁殖で感染症や誤嚥性肺炎のリスクが高い、味覚の変化、口腔内の乾燥(ドライマウス)などがあります。

これらのトラブルの多くは、口腔内の細菌を洗い流す役割がある唾液の分泌量が加齢により減少し、自浄作用が低下していることが大きく関わっています。

唾液の分泌量を増やすには、唾液腺マッサージやお口周りのトレーニングなどが効果的です。

唾液腺マッサージ

①耳下腺(じかせん)
人差し指〜小指の4本の指を耳の前、上の奥歯のあたりに当て、後ろから前へ円をかくように回し押す。

②顎下腺(がっかせん)

親指であご下の骨の内側を耳の方からあごのほうへ向かって5か所くらい押す。

③舌下腺(ぜっかせん)

両手の親指を揃えて、あごの真下から突き上げるように押す。

お口周りのトレーニングでは、お口を大きく開けたり舌を動かす体操などがあります。
お口周りの筋肉を鍛えることで、噛んだり飲み込んだり話したりする口腔機能の衰えの予防、回復が可能です。
また、お食事の際にしっかりと噛んで食べることも効果的です。

お口をしっかりと動かし噛んで食べることは唾液分泌量の増加、脳の活性化、味覚の発達、胃腸の働きの促進などさまざまな効果があります。

しかし高齢になってくると、口腔機能の低下により、お食事への意欲が低下するかたもおられます。高齢者のかたの口腔機能の低下予防、回復に向けて口腔ケアを行うことで、お食事への意欲が湧いてくると、体の健康とこころの健康にもつながります。

口腔ケアでQOL(クオリティオブライフ)の質を向上し、健康で楽しく毎日を過ごしましょう。

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