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瀬戸内の海の幸“鰆”を味わう拓膳さんの「さわら飯」

Travel

おでかけコラムは編集長とスタッフが町の歴史を学んだり、体験したり、おすすめのスポットに訪れる連載コラム。
瀬戸内を中心としたさまざまな場所に足を運び、その町の魅力をご紹介していきたいと思います。

瀬戸内海の出世魚“鰆”

ミンショクの本社がある岡山県倉敷市児島は、目の前に瀬戸内海を一望できる港町。
その瀬戸内海に春を告げる出世生魚と言われ岡山県民から愛されているのが“鰆”。
郷土料理の岡山ばら寿司をはじめ、県内ではさまざまな鰆料理が親しまれています。
倉敷市児島でランチ時間に鰆を堪能できるお店があると聞き、
今回訪れたのが【茶寮 拓膳】さん。

拓膳さんは、瀬戸内海付近でとれる新鮮魚介を使った旬の料理が楽しめるお店。
お寿司や懐石料理、お肉料理やサラダまでバラエティー豊富なお料理を提供されています。
その拓膳さんで9月から新たにランチメニューに新登場したのが地元でとれる鰆を使ったさわら飯。

お昼のみ限定20食の贅沢ランチ“さわら飯”

さっそく運ばれてきたのは、土鍋で炊いたさわら飯。
蓋を開けると、フワーっと美味しそうな香りが、、、
お店の方が混ぜてくれたのですが、ふんだんに入った鰆に美味しそうなおこげ。
この時点で最上級に掻き立てられる食欲。

続いて、小鉢に入った

・漬け鰆
・鰆の天ぷら
・なめ味噌
・薬味
・漬物
がお膳に並び、お出汁も用意してくださりました。
このランチ、色々な食べ方で鰆を楽しめる、鰆づくしのランチなんです。

まずはさわら飯をそのまま。
鰆の身は柔らかく、お出汁とショウガが香り、厳選したお米にもち米を2割程度入れているらしく、旨味を活かした優しい味わいのご飯。

小鉢の漬け鰆は、漬けダレが鰆の甘さを引き立て滑らかな食感。
クセのない味わいで柔らかい身の鰆の天ぷら。
倉敷市児島の塩田王野﨑家の塩をつけていただくこの天ぷらがフワッフワでまた絶品。
なめ味噌はご飯もお酒も進みます。
本当に何杯もいけちゃいます!

倉敷市児島の地酒

拓膳さんでは、このさわら飯に合わせる日本酒も用意されています。

      三冠 朝日純米吟醸
    さわら飯に合わせるならこちら      

       三冠 雄町純米大吟醸
 漬け鰆、なめ味噌、鰆天ぷらと合わせるならこちら 


こちらは、以前私たちが取材させていただいた三冠酒造さんの日本酒です。
拓膳さんと三冠酒造さんで打ち合わせを行い、さわら飯に合わせるお酒と、小鉢に合わせるお酒を決めたとのこと。
せっかくなので、私たちもいただくことに。
今回は、朝日純米吟醸をいただきました。
すっきりシャープな味わいとさわやかな甘さの後味。
さわら飯の優しい甘みを引き立ててくれます。
三冠酒造さんのコンセプト「名脇役に徹し、食事を主役に出来る酒」
まさに、そのコンセプト通りの日本酒。

ぜひ、倉敷市児島の地酒も一緒に楽しんで頂ければと思います。

三冠酒造さんの取材記事はこちら

瀬戸内の魚に合うお酒をいただきました。

倉敷市児島の地酒を堪能:三冠酒造

〆は出汁茶漬けで

漬け鰆、鰆の天ぷら、なめ味噌、お好きな料理と薬味ををさわら飯にのせて、お出汁をかけます。
そのまま食べて美味しい小鉢の料理も、出汁茶漬けにすることでまた楽しめます。
漬け鰆は、出汁茶漬けで食べると一変!
熱いお出汁をかけることでさらに甘みが凝縮。
そのままでも出汁茶漬けでもどれも絶品!贅沢なお食事でした!

さわら飯 お昼のみ限定20食(要予約)
税込2,200円 ※取材時の価格になります。
11:30~14:00(ラストオーダー13:00)

さわら飯のキッカケ

お料理を堪能させてもらったあと、大将の岡田さんにお時間をいただきお話を伺いました。
岡田さんは、26歳のころから飲食関連のお仕事をはじめ、お寿司屋さんで修行後、ご自身でお店をすることになり、約13年この倉敷市児島の地でお店をされています。
地元の食材を使った旬の料理が楽しめる拓膳さんの今回の新たなメニュー“さわら飯”のキッカケを聞いてみました。
実は、さわら飯はコロナ禍の最中、テイクアウトの一環として提供されていたそう。
そのときは、さわら飯をパックに入れたものを提供していたそうですが、コロナの終息とともに通常営業へ戻りました。
しかし、ふと、岡山県の売りである“鰆だけ”で何かできたら面白いのではないか、と思ったそうです。
岡田さんがインスピレーションを受けたのが「宇和島鯛めし」。
食べながら変わっていく楽しさを体感し、岡山ならではの食材でできたら、岡山に来る人にその楽しみを味わってもらえる。
その想いから、今回の新メニューができあがったと言います。

海、山、自然豊かな地の特産物

倉敷市児島は、海、山に囲まれた自然豊かな地。
この地でとれる美味しい鰆を使ったさわら飯を地元の方にも、観光客の方にも、ぜひ一度食べて欲しい、そう最後におっしゃっていました。
地元のブランド塩「塩田王野﨑家の塩」や地酒や味噌も使い、自然豊かな倉敷市児島の地の美味しいを堪能できる【茶寮 拓膳】
ぜひ、訪れてみてください。

茶寮 拓膳

岡山県倉敷市児島元浜町129‐11
TEL 086-474-1010
営業時間 11:30~14:00、16:30~23:00
定休日 毎週月曜日、年末年始

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