むろい のりこ
管理栄養士/食器ソムリエ/フードコーディネーター:病院・福祉施設の管理栄養士、大手食品メーカー、給食専門の食品メーカーなど、給食業界の経験を積んだ後、独立。現在は食品メーカーのメニュー開発や、病院・高齢者施設・保育園・社員食堂、カフェテリア、そして飲食店と各現場の提供スタイルに合わせ、食のプロへ向...
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Food
暑い夏が続く8月、この月は昔から日本に伝わる大事な行事、お盆があります。
お盆はご先祖様があの世からこの世へ戻ってくる期間と昔から伝えられ、家族が集まりお墓参りをしてご先祖様へ感謝を思う大切な3日間です。
近年はお盆の時期をどんな風に過ごしたらいいかわからない、というご家庭も少なくありません。
今回は、このお盆の時に食べる行事食・お供えや、給食での取り組み方についてご紹介していきます。
お供えとは、ご先祖様をお迎えするために、敬意や感謝の気持を込めて用意する食事のこと。
地域によってこの時期の行事食は様々ですが、共通しているのはご先祖様にお供えしているものと同じものを用意し家族で食べるということです。
全国的によく見られるお供えのメニューとして素麺・精進料理・おはぎなどがあげられます。
素麺/細くて長いことから「幸せが細く長く続くように」という願いが込められています。
精進料理/殺生を禁ずるという意味から、肉や魚、卵を使わずに質素な食材だけで作る料理です。
おはぎ/ご先祖様への敬意や感謝の気持ちを伝えるためのお供え物として、また魔除けとして作られます。
その他にも、迎え団子や送り団子、天ぷら、稲荷ずしなども代表的な行事食です。
そうめん・お煮しめ(精進料理)・郷土で伝わる料理・フルーツ(スイカ)、おやつの時間におはぎなどが献立に組まれることが多いようです。
特に高齢者施設では1年を通して大事な行事食として取り組まれています。
お盆の行事食「お供え」は、ただ美味しいだけではなく、その背景には深い意味や思いが込められています。
今年のお盆は、お供えの意味も思いながら行事食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お盆の期間中は、家族でゆっくりと過ごし、ご先祖様への感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいですね。
管理栄養士/食器ソムリエ/フードコーディネーター:病院・福祉施設の管理栄養士、大手食品メーカー、給食専門の食品メーカーなど、給食業界の経験を積んだ後、独立。現在は食品メーカーのメニュー開発や、病院・高齢者施設・保育園・社員食堂、カフェテリア、そして飲食店と各現場の提供スタイルに合わせ、食のプロへ向...