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【サルコペニア】クックチル食品での予防策

サルコペニアとは

サルコペニアとは、年齢と共に筋肉量が減少し、筋力が低下する症状です。
これは、高齢者様にとって大きな問題であり、日常生活の質や健康状態に深く関わっています。

まず、サルコペニアの主な原因は以下のようなものがあります。
1. 加齢による筋肉の自然な衰え
2. 無理なダイエットや栄養不足
3. 運動不足や病気による長期の寝たきり状態 これらの原因が重なることで、筋肉がどんどん衰えていくのです。

サルコペニアは、転倒や骨折のリスクを高めるだけでなく、心臓病や糖尿病などの生活習慣病とも密接に関わっています。
サルコペニアの予防は、筋肉を減らさないための適度な運動と食生活に気をつけることです。

食から予防するサルコペニア

では、食生活の面でどのようにサルコペニア予防ができるのでしょうか。

みんなの食事が提供するクックチル食品で可能なサルコペニア予防のサポートをご紹介します。
最も重要なのは、栄養バランスの良い食事を摂ることです。
特に、筋肉の主成分であるタンパク質が欠かせません。
クックチル食品は、調理時に栄養素が失われにくいため、鮮度が保たれ、風味も良いです。
これにより、食事を楽しむことができ、食欲が増進されます。
また、高齢者施設でのお食事は同じようなメニューで飽きがくるとの声も聞きます。
利用者様が飽きのこないバラエティ豊かなメニューの栄養バランスの整ったお食事を提供することで、利用者様にはお食事を楽しんでもらいながら十分な栄養摂取が可能になり、その結果筋肉量の維持や増加につながります。

噛みごたえがあるものから柔らかいものまで食事形態を展開して提供をしているため、高齢者が噛む力や嚥下力に応じて適切な食事形態を選んでいただくことができます。
噛むこと自体も筋肉を使うため、適切な食材を選ぶことで口腔筋力の維持にも役立ちます。

クックチル食品を利用することで、高齢者施設のスタッフ様がお食事の準備にかける時間を短縮できます。
これにより、スタッフ様は利用者様とのコミュニケーションや運動プログラムのサポートに時間を割くことができ、運動不足の解消にも繋がります。

みん食(minshoku)のクックチル食品を利用するメリット

みん食のクックチル食品は、お出汁にこだわり、調味料の塩分などを抑えたお食事を提供しています。
これにより、生活習慣病の予防や管理がしやすくなり、サルコペニアと関連する病気のリスクも低減することができます。

したがいまして、みん食のお届けするクックチル食品は以下の点でサルコペニア予防に役立ちます。

1. 管理栄養士監修の栄養バランスの良い食事を提供
2. 食欲を増進する工夫で、十分な栄養摂取を促す
3. 高齢者の噛む力や嚥下力に応じた食事形態を選べる
4. 施設スタッフ様の作業時間の軽減により運動プログラムのサポートに時間を割ける
5. 生活習慣病の予防や管理を助ける クックチル食品を活用して、高齢者施設でのサルコペニア予防に取り組むことで、高齢者の健康維持や生活の質向上ができます。

もし思い当たるご施設様や病院様があれば、ぜひみん食のクックチル食品をご検討ください。
また、低栄養が気になる場合には、おやつやお夜食の工夫で栄養を補うことも一つの方法です。
みん食では、低栄養が気になる利用者様に合わせたおやつやお夜食のご提案も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

クックチル食材のことならみんなの食事(minshoku)までお気軽にどうぞ

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【旬の食材】6月の旬の食材

旬の食材の栄養と健康効果

梅雨に入り夏間近の6月の旬の食材の栄養と健康効果をご紹介します。

〇アジ
動物性の良質なタンパク質が豊富に含まれているため、筋肉強化や免疫力向上の期待ができます。
アジに含まれる主な鉄のヘム鉄は、ほうれん草などの植物性に含まれる非ヘム鉄よりも吸収率が高い特徴があり、鉄分不足が原因となる貧血の予防などに効果的です。
カルシウムの吸収を促進するビタミンDが豊富に含まれているので、カルシウムと一緒に摂取することで骨粗鬆症を予防する効果があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)は不飽和脂肪酸といい、体内で合成できないため、食べ物から摂取する必要があります。
血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防に効果があります。
シンプルな塩焼きや、食べ応えのあるフライ、さっぱり野菜と一緒に食べられる南蛮漬けなど、さまざまな調理法で楽しむことができます。

〇なす
なすに含まれるカリウムは、余分な塩分や水分を体外へ排出する働きがあるため、高血圧の予防やむくみ予防に効果があります。
食物繊維が豊富なので、腸内環境を整え、便秘の予防や解消に効果があります。
なすの皮部分にはポリフェノールの一種であるナスニンが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用があり、動脈硬化や老化、免疫機能の低下の予防に効果的です。
また、ナスニンはブルーベリーなどと同じアントシアニン色素なので、視力や眼精疲労の改善にも効果が期待できます。
なすは皮も一緒に食べたほうが健康効果が高いため、皮も食べやすいように切り込みを入れる、揚げて食べるなどの工夫をしましょう。
高齢者様には揚げびたしや煮びたしがおすすめです。

〇トウモロコシ
ビタミンの中でも強い抗酸化作用を持つビタミンEが含まれており、老化予防、生活習慣病予防、血流を改善する効果があります。
糖質代謝をサポートするビタミンB1は野菜平均の約2倍含まれています。
脳や神経系の円滑な情報伝達や、疲労回復にも大きな役割を果たす栄養素です。
皮膚や粘膜の再生を促す働きを持ち成長のビタミンと言われるビタミンB2も豊富です。
また、毛細血管を広げる作用のあるナイアシンも豊富に含まれ、血行が良くなり、冷えや肩こり、頭痛の解消が期待できます。
トウモロコシはそのまま茹でたり焼いたり、サラダに乗せたり、潰してポダージュにしたりと様々な調理法で楽しむことができます。

みん食では、旬の野菜もふんだんに取り入れた栄養満点のお食事で、味はもちろん、見た目や食べやすさにもこだわっています。
高齢者施設の利用者様のお食事を楽しく美味しいものにできるよう、日々研究を重ねています。
また、お食事を提供する施設様には安心で安全なお食事を手軽に提供していただけるよう、作業軽減やコストカットを可能とするクックチル食品でのお届けをしています。
ぜひみん食のクックチル食品をご検討ください。

食のプラットフォーム、みんなの食事へのお問合せはこちらから

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【主食にも多様性】幅広いメニューをご用意

近年食生活は昔ながらのお米に一汁三菜の食事から、海外の食文化などもたくさん取り入れられ、多様化してきています。
これから益々多くなると言われている高齢者様の人口にともない、高齢者施設様のお食事にも多様なメニューへの需要が大変高まることでしょう。
そのため、高齢者施設様のお食事サービスでは、多様なメニューを提供できるのかが重要となってくるのではないでしょうか。
おかずの多様化は利用者様に飽きのこないお食事を提供するために大切ですが、主食の多様化も同様に大切であると考えます。
朝食ではパンを食べたい方もいるでしょうし、昼食と夕食も毎日白米では飽きがきてしまいます。

丼ものや麺類などの定番を中心に選択可能

〜高齢者施設様でできる主食(主菜を兼ねる)のレパートリー〜

・炊き込みご飯や酢飯などご飯に混ぜ込む
・丼もの、カレーなどごはんにかけるもの
・うどん、お蕎麦、パスタ、ラーメンなどの麺類
・お好み焼き

これらの様々な主食のレパートリーを提供できるようにしておくことで、おかずだけではなく主食の飽きも防ぐことができ、利用者様の食生活をより豊かにすることができます。
みん食のクックチル食品では、通常の献立で飽きのこない豊富なメニューでのお食事を提供しており、行事食のご用意や、選択食のご用意(※スタンダードプラン)もございます。
朝食ではお米にもパンにも合わせられるように和・洋のおかずをご用意しています。
主食についても麺類や丼もの、カレーなど豊富な選択メニューをご用意し、飽きのこないお食事を提供していただけます。

施設様での体制(スタッフ様の余裕など)があれば、ひと手間かかる選択主菜を選んでいただくことで、利用者様の満足度につながるかと思います。
選択食も高齢者様が食べやすい食材や調理法にこだわり、食べることが楽しみになるよう幅広いメニューを取り揃え、栄養バランスの良い美味しいお食事になっています。

高齢者施設様の食卓を豊かで楽しくすることは、利用者様の食生活を豊かなものにすることができます。
ぜひ、みん食のクックチル食品をご検討ください。

クックチル食材のご相談は食のプラットフォームみんなの食事までご連絡ください。

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【水分補給】嚥下能力に合わせた工夫とは

高齢者様は、加齢とともに水分補給が少なくなりがちですが、水分を十分にとることは、健康と生活の質を上げるためにとても重要なことです。

高齢者施設では、利用者様によって嚥下能力が異なり、通常の飲み物では飲みにくい、あるいは飲むことができない場合もある為、嚥下能力に合わせた水分補給の工夫が必要となります。
そこで、嚥下能力が低下している方におすすめな水分補給の工夫をいくつかご紹介します。

水分補給の工夫4選

①ゼリー状の飲料
通常のお茶やお水での水分補給が難しい利用者様には、通常の飲み物よりも飲みやすく、喉にも詰まりにくいゼリー飲料の活用がおすすめです。
市販されているものや、寒天やゼラチンを使い、果汁やお茶を固めることで簡単に作ることもできます。

②スムージーやシェイク
フルーツや野菜をミキサーでペースト状にしたスムージーや、ミルクやヨーグルトを使ったシェイクも、飲みやすい選択肢となります。
栄養価が高く、食物繊維なども摂ることができるので、健康的な水分補給が可能です。
また、好みの食材や味付けの工夫もでき、飽きずに続けられます。

③食材の水分を活用する
食材の水分も水分補給のサポートとして活用できます。
例えば、キュウリやトマト、スイカなど水分が多く含まれている食材を摂取することで水分補給ができます。
また、蒸し料理や煮物など、調理法を工夫することで食材からの水分補給を増やすことも可能です。

④スープの活用
スープは具材の大きさや固さを利用者様に合わせた工夫や、とろみづけの工夫をすることで効率的な水分補給ができます。
食材に含まれる水溶性の栄養価もスープで飲み切るので、 水分だけではなく栄養補給も可能です。
食事へのプラス1品に活用したり、お夜食での活用もおすすめです。

また、嚥下能力を維持し、元気な高齢者様でも、お茶やお水ばかりでは飽きて、積極的に水分補給をすることが減り、水分不足になることもあります。
そのためこれらの工夫は、嚥下能力が低下している高齢者様だけではなく、どの高齢者様にも活用していただくことで、楽しく美味しく水分を効率的に摂取してもらうことができます。
このような工夫を活用して、利用者様の健康や生活の質の向上をサポートしましょう。

高齢化社会が進む中、さまざまなニーズへ対応できるよう多様なサービスが必要とされています。
みんなの食事は変わりゆく時代とともに進化しつづけ、施設様、利用者様ともに満足していただけるよう食のプラットフォームとしてサービスを行っています。
高齢者施設様でのお食事に関するお困りごと、厨房に関するご相談などもぜひお気軽にお問い合わせください。

食にまつわる色々なご相談はみんなの食事まで

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【梅雨入り】体調管理に注意しましょう。

九州北部地方〜東海地方で例年より1週間ほど早い梅雨入り発表がされました。
梅雨の時期は、湿度の上昇によりジメジメと蒸し暑くなり、身体機能が低下しがちな高齢者様は、身体の不調が現れることもあり、過ごしにくい季節となります。

梅雨時期の体調不良とその対策

梅雨時期によく見られる体調不良
・頭痛や肩こり
・熱中症
・食欲不振
・アレルギー症状
・むくみ
・関節痛や神経痛の悪化

湿度が高く体温調節機能がうまく働かなかったり、湿度が高くなることによる生活環境への影響(カビやダニ)なども体調不良の原因となることがあります。
では、体調を崩しがちな梅雨時期をうまく乗り切るには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

①汗をかきやすい身体と水分補給
湿度が高く、汗が蒸発しにくくなっているため、身体の中に熱がこもり熱中症になることがあります。
熱中症を防ぐためには、汗をかいて体内にこもった熱を体外へ出すことが大切です。
室内での適度な運動や、湯船でゆっくり入浴するなど、汗をかきやすくしてあげましょう。
また、水分補給も忘れずに行いましょう。
高齢者様はのどの渇きを感じにくくなりやすいので、定期的に水分補給の時間を設けて体内の水分が不足しないように心がけましょう。

②十分な休息と質の良い睡眠
低気圧により自律神経が乱れると、頭痛や食欲不振、気分の落ち込みなどの症状が現れることがあります。
また、関節痛や神経痛が悪化する場合もあります。
いつもよりしっかりと休息をとったり、リラックスできる時間を増やすこと、質の良い睡眠をとることで症状を和らげることができます。

③室内環境を整える
換気や除湿を行い、湿度を管理して室内環境を整えましょう。
水回りのこまめな清掃でカビを予防したり、布団乾燥機などでダニを予防することで、アレルギーの原因を減らすことができます。

④食事での栄養摂取
湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、梅雨の時期にはむくみやすくなることもあります。
塩分が高い食事は、症状を悪化させる可能性があるため、調味料などにも気をつけ塩分過多を避けましょう。
また、野菜や果物を積極的に摂り、ビタミンやミネラルを効率的に摂取しましょう。
特にビタミンCやカリウムを含む緑黄色野菜は、免疫力向上やむくみ改善への効果があります。
身体のだるさなどの症状により筋力が衰えがちな方や、関節痛がある方は、筋肉の維持や関節の健康のサポートをする働きのタンパク質を積極的に摂取しましょう。
食欲不振により1日3食の食事を食べきれない方は、おやつやお夜食で不足分の栄養を摂取するなどの工夫もできます。

高齢者施設の厨房で調理をしている場合には、食中毒にも注意が必要です。
湿度が高いと、細菌が繁殖しやすく食中毒リスクが高くなります。
温度・湿度管理と衛生管理を徹底して、食中毒の予防をしましょう。

〜クックチル食品で梅雨時期を乗り切ろう〜

みん食がお届けするクックチル食品は、管理栄養士監修の栄養バランスの整ったお食事となっています。
また、みん食のクックチル食品を製造する提携パートナー工場は、HACCPの基準に準じたセントラルキッチンです。
食材の仕入れから製造、出荷までの全工程において徹底した衛生管理を行い、安心で安全なお食事をお届けしています。
施設様の厨房では、再加熱と盛り付けのみの作業となるため、施設様側の衛生管理も徹底しやすくなります。

梅雨の過ごしづらい時期も、みん食のクックチル食品を活用し、上手に乗り切りましょう。

クックチル食材のご要望はみんなの食事までお気軽にお問合せください。

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【お夜食の活用】低栄養問題にアプローチ!

高齢者様のお食事のお困りごとで、低栄養の問題をよく耳にします。
食が細くなり、一度の食事で量を食べられなかったり、咀嚼や嚥下能力の低下による食事量の減少なども原因として考えられます。
その結果、一日3食の食事で摂取するエネルギー量や栄養が不足してしまい、低栄養となってしまうのです。

そこで、美味しく栄養補助ができるおやつやお夜食を取り入れることで、高齢者様の低栄養の改善が見込めます。
おすすめのおやつについては以前の記事(https://349.life/news20230414/)にてご紹介しています。
今回はお夜食についてお伝えいたします。

〜お夜食のメリット〜

睡眠の質が向上する
高齢者様は、夜間に何度も目が覚めることがありますが、お夜食をとることで空腹感を減らすことができ、睡眠の質が向上しやすくなります。

血糖値の安定
栄養面などを考慮した食材を選んだお夜食は、適度な血糖値をキープすることが可能となるため、血糖値の変化が激しい方にも取り入れてもらえます。

栄養補助
3食のお食事で摂れていない栄養を摂取することで、総合的に栄養バランスの整った食生活をすることが可能です。
足りない栄養などを把握して、食材を選んでお夜食に取り入れましょう。

心理的な安定
お夜食を食べホッと一息つくことで安心感を得ることができ、心理的な安定に繋がります。

〜高齢者様へお夜食を取り入れるときには〜

・就寝の2時間前までには食べる
・消化の良いものを選ぶ
・食べすぎは体に負担がかかるため、量の調節をする
・身体を冷やさないように温かいものを選ぶ

これらに注意することで、お夜食のメリットが得られます。
消化の良いものとしてお粥やうどんなどが一般的に知られていますが、これらばかりでは、少し味気ないな、飽きたな、と感じる方も多いと思います。
そんなときには、消化の良い白菜や大根、キャベツ、人参、かぼちゃなどの野菜を入れた栄養な満点具沢山スープがおすすめです。

発酵食品のお味噌を使ったお味噌汁は、腸内環境の改善に効果があります。
抗酸化作用のあるトマトを使ったトマトスープは、生活習慣病予防に効果があります。
スープであれば、味もバリエーションがたくさんあるので、同じ食材を使っていても飽きにくいのではないでしょうか。
また、高齢者様のタンパク質の摂取量を増やすのもお夜食で可能です。
スープであれば鶏肉を小さめに切りコトコト煮込んで柔らかくしたり、豆腐や卵をスープに入れることで、タンパク質の摂取量を増やせます。
良質なタンパク質を含む豆腐や卵は、湯豆腐や茶わん蒸しなどの身体が温まるメニューのお夜食もおすすめです。

低栄養になりがちな高齢者様は、一日を通して栄養を摂っていくことを考え、お夜食を4食目として活用してみるのもいいですね。
みんなの食事では、お夜食用のクックチル食品についてのご相談も承っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

心も体も健康は毎日のお食事から。みん食のクックチル食材についてのお問合せはこちらから。

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【薬の効果に影響する?】食品と薬の相互作用

高齢者施設の利用者様は薬の服用をされている方が多いと思います。
利用者様の健康維持のため、健康管理も施設様の大切な役目となります。
薬の服用に関する基本的な注意点としては、食前・食後・空腹時などさまざまあるため、服用時間の管理をしなくてはなりません。
また、一部の薬では食品と薬の相互作用にも注意が必要となるため、医師・薬剤師の指示に従い、管理をする必要があります。

〜食品と薬の相互作用とは〜

食品と薬の相互作用とは、摂取した食べ物や飲み物が医薬品の主作用や副作用に影響し、医薬品の効力や副作用が増強したり減弱したりすることを言います。

例えば、納豆、青汁などのビタミンKが多く含まれる食品は、血液を固まりにくくする抗凝固薬(ワーファリンなど)の効果を弱くすることがあります。
ほうれん草などの緑黄色野菜もビタミンKが多く含まれますが、大量に摂取しない限りは問題ない為、過剰摂取に注意するようにしましょう。

またその他にも、

グレープフルーツ(ジュースも含む)・・・カルシウム拮抗剤、免疫を抑える薬(シクロスポリンなど)
グレープフルーツに含まれるフラノクマリンがカルシウム拮抗剤や免疫を抑える薬の分解を阻害するため、薬の効果が増強されることがある。

牛乳などの乳製品・・・骨を強くする薬(ビスホスホネート系)、抗生物質(一部のニューキノロン系、テトラサイクリン系)
カルシウムを多く含む牛乳や乳製品により、消化管から吸収されにくくなるため、薬の効果が減弱されることがある。

アルコール・・・睡眠導入薬、抗不安薬、抗うつ薬など
アルコールを摂取することで、薬の分解を阻害し、血液中の薬物濃度が上昇するため、薬の効果が増強されることがある。

などがあります。

薬の効果が増強すると、重篤な副作用を引き起こすこともあるため、施設様では徹底管理が必要となります。
また、薬の服用時間は、胃の負担や薬が消化管で適切に吸収されるように考えられて指定されています。
多くの利用者様がいる高齢者施設様では、把握・管理がかなり大変な作業になると思います。

栄養満点のクックチル食品でスタッフ様の作業を軽減

みん食のクックチル食品は、調理済みの食材を施設様にお届けし、施設様の厨房では再加熱と盛り付けのみの作業となり、短時間の作業でお食事提供が可能です。
食事の準備時間が短縮されることで、薬の服用時間にさらに柔軟な対応ができたり、より徹底した管理が可能となります。

また、高齢者様の低栄養状態も、薬の効果に影響を与えることがあります。
低栄養状態により、体内の薬物代謝や排泄の機能が低下し薬の効果を高めたり、筋肉量の低下や免疫力の低下で薬の効果や副作用に対する感受性が高まる可能性がある為です。

みん食のクックチル食品では、管理栄養士監修の栄養バランスの整ったメニューでお食事をご用意していますので、高齢者様へ健康的な食生活をしていただくことができます。
また、低栄養の改善に美味しく栄養補助ができるおやつやお夜食についてもぜひご相談ください。

健康は毎日のお食事から。みん食のクックチル食材についてのお問合せはこちらから。

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【きのこの栄養効果】保存方法で栄養価がアップ?

価格が安くて日常のお食事に取り入れやすく、若い世代にはヘルシー食材としても注目されているきのこ類ですが、だしにも使われるうま味成分のあるしいたけを筆頭に、きのこ類は栄養がたっぷりあります。
高齢者様のお食事に取り入れてもらうことでも、健康に効果的な栄養素がたくさんありますので、今回はきのこの栄養についてお伝えいたします。

きのこ類に含まれる主な栄養素

・食物繊維
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維ともに含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多めに含まれています。
水溶性食物繊維は、水に溶けゼリー状となり、小腸での栄養素の吸収速度を緩やかにするため、血糖値の急な上昇を抑制し緩やかにする効果があります。
また、体内の余分なコレステロールやナトリウムを排出する働きもあるため、高血圧の予防にも効果的です。
不溶性食物繊維は水を吸収して便のカサを増し、腸の蠕動運動を促進させる働きがあるため、便秘解消への効果があります。

・βグルカン
不溶性食物繊維の一種で、免疫力を活性化して身体を守る働きがあり、免疫力の向上、アレルギーの予防などの効果があります。
また不溶性食物繊維の働きも持つため、高血圧予防、便秘解消への効果もあります。

・ビタミンB群
エネルギー代謝のサポートをする働きのあるナイアシンや、神経機能の働きを正常に保つチアミンなどを含むビタミンB群が豊富に含まれ、疲労回復への効果があります。

・ビタミンD
腸でカルシウムの吸収を促進する働きがあるため、高齢者様の骨や歯の健康に役立ちます。
きのこは天日干しするだけで、さらにビタミンDの増加が見込めます。

・ミネラル
カリウム:血圧の調整や筋肉の働きを助け、高血圧の予防に効果的です。
鉄:赤血球の生成と酸素運搬の働きを助け、貧血予防に効果的です。
亜鉛:新陳代謝やエネルギー生産、免疫調整などに必要な栄養素で、免疫機能や味覚の維持などに効果があります。

きのこを食べるときには注意も必要!

きのこにはアレルギー反応を起こすこともあるため、高齢者様はとくに、事前にアレルギーの有無を聞いておく必要があります。
きのこには、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれていますが、過剰摂取は禁物です。
下痢や腹痛などの消化器症状を引き起こすことがあるため、適量を摂取しましょう。
古くなったきのこには細菌やカビが繁殖していることがあるため、新鮮なものを選ぶようにしましょう。

きのこ類は、天日干しや冷凍保存をすることで保存期間が長くなりますが、それだけではなく細胞膜が破壊され栄養素が外に溶けだしやすくなり栄養価がアップするそうです。
冷凍保存しているものを使うときには解凍せずにそのまま使うことで栄養価の高いきのこを摂取することができます。

また、ビタミンB群は水溶性なのでスープなどで食べる、脂溶性のビタミンDは炒めたり油が使われているドレッシングをかけて食べるなどの工夫をすることで、効率的に栄養が摂れます。

日常のお食事にきのこを取り入れて健康な身体を維持していきましょう。

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【物価高騰対策】クックチル食品導入のススメ

電気料金の値上げの衝撃

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政府は物価問題に関する閣僚会議を開き、大手電力7社が国に申請している電気料金の値上げを了承しました。
各社の平均で、15%余りから39%余りの値上げ幅になり、6月の使用分から値上げが実施される見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230516/k10014068721000.html
〈引用:NHK NEWS WEB(2023年5月16日)〉
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物価高騰のニュースがまだまだ続いており、さらに日本経済へダメージを与えています。
光熱費、食材費などの高騰は、高齢者施設様にも大きな影響を与え、コストの削減が急務となっているのではないでしょうか。
コスト削減にお悩みの施設様へ、コストの削減が可能となるクックチル食品の導入についてお伝えします。

クックチルでのお食事提供

クックチルとは、調理済みの食品を急速冷却してチルド保存をし、喫食時間に合わせて再加熱をして提供する調理システムです。
みんなの食事では、高齢者介護施設や病院、保育園等の給食を中心に、クックチル食品の製造販売を10年以上行っている提携パートナー製造工場(セントラルキッチン)とともに、素材やレシピにこだわり抜いたお食事をクックチル食品で施設様へお届けしています。

クックチル食品導入により削減が可能なコスト

1.食材費の削減
セントラルキッチン(集中調理施設)で一度に大量に仕入れて調理するため、食材費のコスト削減が可能となります。
また、施設様には利用者様分のお食事をお届けするため、食品ロスがゼロとなり、廃棄コストの削減にもなります。

2.調理スタッフの作業、人件費削減
早朝からスタッフの配置が必要となる厨房ですが、クックチル食品は調理済み食品ですので、施設様の厨房では再加熱と盛り付けのみの作業となります。
そのため、朝早くからの仕込みや調理、買い出しなどが不要となるため、厨房スタッフの作業軽減と、人件費の削減が可能となります。
また、1食ごとに作業の区切りがつきやすく、短時間スタッフなどでも厨房作業を回すことができるため、人員確保がしやすくもなります。

3.ガスや電気消費量の削減
施設様の厨房で調理する場合には、調理工程で電気・ガスなどのエネルギー消費量がかなり多くなります。
しかし、クックチル食品は再加熱だけで良いので、現場調理に比べてエネルギー消費量を抑えることが可能となり、厨房運営コストだけではなく環境負荷の軽減にも貢献することができます。

みん食のクックチル食品を導入することで、これらのコスト削減が可能となります。
また、徹底された衛生管理下で調理されているため、食中毒リスクが軽減したり、献立ソフトの共有(※オプション)により栄養士様の煩雑な献立作成業務の軽減も可能です。
施設様の規模によっては、リヒートウォーマーや再加熱カートなどの厨房機器の導入により、さらに効率的にコストカットが可能になることもあります。
施設様に合わせたベストなご提案をいたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。

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【5月の旬の食材】栄養やおすすめの調理法

5月は新緑が美しく、心地の良い気候の日が多くなってきますね。
季節を感じられる旬の食材を使った美味しいお食事は、高齢者施設の利用者様の心身の健康に繋がります。

5月の旬の食材

〇筍
筍には体の余分な塩分を水分と一緒に排出する働きを持つカリウムが豊富に含まれています。
そのため、むくみを解消したり、高血圧の予防などに効果があります。
また、食物繊維も豊富に含まれており、筍の食物繊維はほとんどが不溶性食物繊維となっています。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨らむ性質を持ち、便のカサを増すことで腸を刺激して便通を良くする効果があります。
過剰摂取は、消化器官に負担がかかり逆効果となるため、副菜として小鉢1杯くらいを取り入れると良いでしょう。
高齢者様には食べやすく短冊切りにした筍の煮物がおすすめです。

〇そら豆
そら豆にはビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復や神経を整える効果が期待できます。
良質な植物性タンパク質も豊富に含まれています。
また、筍と同様に不溶性食物繊維が豊富なため、便通改善への効果もあります。
そら豆の皮は固くて食べづらい利用者様も多いと思いますが、しっかり蒸したり、潰してスープにすることで食べやすくなります。

〇新玉ねぎ
玉ねぎを切ったときのツンとした香りや辛みのもとになっている硫化アリルには、血液の凝固を防ぎ、血液をサラサラにする効果があり、血栓予防に役立ちます。
また、強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であるケルセチンが含まれているので、生活習慣病の予防にも効果的です。
硫化アリルが水溶性であるため、新玉ねぎをサラダなど生で食べる場合には、水にさらすと栄養成分が流れ出てしまいます。
スライスしたあとにしばらく空気にさらすことでも辛み成分を飛ばすことはできますが、スープや煮込み料理にすることで、流れ出た栄養素も摂取することができます。

〇さつま揚げ
魚の旬を迎える5月には、さつま揚げもおすすめの食材です。
さつま揚げには、タンパク質が豊富で、筋肉の構成・維持に役立ちます。
また、カルシウム、ビタミンDともに豊富なため、カルシウムの吸収が高まり、骨密度の維持に効果的です。
さつま揚げはそのままでも、煮物や和え物に加えることでも美味しく食べやすく、手軽に取り入れられます。

旬の食材を取り入れ、季節を楽しみ心まで満たされるお食事で、心身どちらも健康に過ごすことができます。
ぜひ参考にしてみてください。

みん食の給食コラムでは、みん食の提供するクックチル食品、厨房機器導入のサービスについての記事だけではなく、食にまつわる様々な記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

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